概要
 第91回技術研究会が4月24日に東京・麹町の東京グリーンパレスで開催された。
今回は、各種テープの紹介やアニロックスロールの品質管理、高性能集塵装置、カーボンフットプリントの動向など、諸資材から現場改善、環境対応まで幅広い内容となった。

要旨
「フレキソ印刷における印版固定テープを含む各種テープの役割」 をテーマに向笠宗孝氏(潟宴Tテープ)が講演。フレキソ印刷用クッションテープの新製品「ソフトプリント X-ソフト」、「ソフトプリント セキュア」をはじめ、スプライス(原反つなぎ)ソリューションやウェッブ ハンドリング(搬送)、UV照射線量ソリューションなど同社が提供する各種商品を紹介した。 

「アニロックスロールの品質管理」と題し、長谷川徹氏(ロールテック)が講演。クロムメッキロールやセラミックロールの研磨比較を図を用いて説明し、アニロックスロールの評価として「品質で重要なことは適切なセルの容積と深度、表面の平滑性」であるとした。また、ロールのメンテナンスとしては、@洗浄液等での循環洗浄の際にはタオルやウエスでセル内部の洗浄水、インキ等の残留物を完全に除去、Aアニロックスロールの表面検査、セル容積の測定を行い、目詰まりの早期発見・予防を行うことが重要であると説明した。結びに、印刷濃度が低下した場合にはセル内のインクの目詰まりが原因であり、インキ濃度を上げて調整するのでなく、定期的にロールを洗浄・データ管理することで印刷コスト・トラブル削減につながると報告した。

.「紙粉の悩みを解決─高性能集塵装置」をテーマに船隈敏弘氏(叶L興)が同社製品をを紹介。高性能集塵装置「ターボクリーナー」における顧客ニーズへの対応では、@あらゆる基材に対して効果的な仕様の確立、A基材種類・除塵対象物に応じ最適なブラシ選択・調整が可能、Bブラシの毛抜け対策、、C万全なメンテナンス・フォロー体制、D両面対向式、片面除塵等、装置レイアウトに合わせた設計の5点を挙げた。導入事例(1500枚通し時ブランケット比較)では、ブランケット洗浄時間を大幅に削減したことにより、イニシャルコスト償却が9ヶ月程度となり、色むら・洗浄ロスが低減、生産性の向上につながったと報告した。
 

「カーボンフットプリント制度の動向─試行事業の今後の動向─」として政木敦夫氏(東洋製罐)が近年の流れと同社の取組みを説明。発祥の英国では、20社75品目で試行されていることを報告した後、日本国内における取組みでは、昨年6月に立ち上がったカーボンフットプリント制度の実用化・普及推進研究会とCO
2排出量の算定・表示・評価に関するルール検討会により
今年2月、最終報告(指針)ならびにPCR策定基準(案)が取りまとめられたと紹介し、取りまとめ案の概要を説明した。また、昨年のエコプロダクツ2008において30社54製品で試行を実施したことを報告。東洋製罐鰍ナは、今年2月上旬より北海道地区でサッポロビールの「黒ラベル」で試験販売を開始、CFPマークを付与したかたちで取組みを開始している。政木氏は、容器包装業界を例に挙げ、「容器包装のPCR策定に向け、個別よりも容器共通の課題抽出が先決ではないか。また、プラスチック容器は1つのPCRでも可能だと思われる。さらに、PCR策定だけでなく、実際に算定用データを採取できる環境を整えておく必要がある」と今後について述べた。


技術研究会風景
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