| 概 要 第90回技術研究会が8月26日に東京・麹町の東京グリーンパレスで開始された。 今回は、先に開催されたDrupa 2008報告をはじめ、ISO TC130 印刷標準化、地球温暖化防止への取り組みなどの最新技術を紹介した。 要 旨 1.「Drupaに見るフレキソ印刷のトレンド」と題し、活刷出版研究所の沼尾佳憲氏がフレキソ印刷関連分野の新たな進展を報告。 プリプレスでは、LAMS CTP の多様化、LED UV活用のCTCP の登場とダイレクトレーザー彫刻システムの進化、スリーブ対応を挙げた。また、軟包装広幅印刷が多数の実演で活況を呈し、UVインクジェットプレスがパッケージ分野でも拡大したと紹介した。 各メーカーの動きとしては、コダック社の「FLEXCEL NX」、旭化成ケミカルズ鰍フスリーブ対応「ADLESS」、潟Rムテックスの「Adflex Direct」、富士フィルム鰍フダイレクト彫刻システム(プレス発表)、デュポン鰍フ「CYREL FAST」、エスコアートワーク社が展開する大判スリーブイメージングと自動化フレキソ刷版などを説明した。 さらに、パッケージング分野における UVインクジェットプレスの活用について、今後はフレキソ印刷とデジタル(インクジェット)印刷との使い分けが注目されるとした。 2.「ISO TC130 印刷標準化」 をテーマに、ISO TC130 国内委員会の松尾正明氏 (東洋インキ製造梶j が講演した。 現在、専門委員会TC130は5つのワーキンググループがあり、第1グループは印刷物の作成指示を行う校正記号の改定に取り組み、第2グループは標準画像を使用状況に応じて対応するための規格を検討、第3グループでは印刷工程の制御に関わる規格や色校正用ディスプレイ規格の見直しを行っている。また、第4グループは媒体とメディアを対象とした規格、第5グループにおいては印刷システムの人間工学と安全に関わる規格を担当していることが説明された。 3.「参考資料:米国でのグラビア・フレキソコスト比較」 と題し、デュポン鰍フ藤井一記氏が米国に本部を置くグラビア団体『PLGA』の調査報告を紹介した。 調査の基本要素としては、PLGA の4名の調査スタッフが『グラビア、フレキソの新開発とコスト』、『フレキソがなぜ伸びているのか』、『グラビアからフレキソへの移行が進む要素』を検証。調査対象は、技術サプライヤー、ユーザー、印刷会社、シリンダーサプライヤーであった。 フレキソ印刷技術の進歩要素については、JIT 注文生産、FTAやOEMによる組織的普及活動、印刷機・製版・インキの技術革新、スリーブシステムの実用/普及効果を代表的な例として説明。 また、ダイレクトドライブギアレス技術によりグラビア印刷に品質が近づいたとした。 先進の技術を採用した近代のグラビア印刷の利点としては、最高の印刷品質と簡略な印刷工程、変動要素のない安定した工程、リピート受注時に前回印刷を容易に再現可能、ほとんど全ての包材に印刷可能等を挙げた。 分析から得られた現実性では、最新の印刷技術と印刷前準備技術を駆使することによりグラビア印刷は非常に柔軟性に富んだ印刷方式になったが、フレキソ技術の進歩も続き、軟包装市場に普及してきていると紹介した。 4.「地球温暖化防止に対する段ボール工場の取組みについて」 と題して、日本トーカンパッケージ鰍フ高橋浩英氏が講演した。 発表では、段ボール工場における取組みについて、ボイラー、フォークリフト、コンプレッサー、照明など設備面からの改善とすぐに展開できる身近な改善という2つの観点から検討。 ボイラーでは、一般的に使用されている炉筒煙管式のボイラーにおいて重油から都市ガスへ変換することで約4割のCO2削減を達成した事例を紹介。その他、スチームトラップの一式交換や蒸気漏れの段階的保全、フォークリフトの動線の見直しなどを説明した。 むすびに、地球温暖化対策は各事業所における身近な改善の積み重ねが大事であり、我々業界としても地球のために真剣に取り組む時期に来ていると呼びかけた。 |
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第90回技術研究会報告